令和元年一級建築士製図試験 台風による延期! 平成26年度製図問題分析 傾向と対策 その2

一級建築士製図再試験日が12月というウワサがTwitterで流れているが、どうなるか。(12月8日(日)再試験日決定!)

受験生の方には、いつ再試験があるのか分かるまで、今までの課題の見直しをしっかりしてもらった方が良いと思う。今新たな知識を入れるよりは、自分の知識が整理できていて、問題文の条件を『素早く判断』ができる方が重要。

ただし、前のブログにも書いたが、再試験問題は似る理由がちゃんとあるので、言わずもがな、10月試験はしっかり目を通し研究すべき。

平成26年の本土と沖縄の類似点の整理、このクソ面倒な作業は私がやってみることにするので、この知見、是非、10月試験の研究に役立ててほしい。

『設計条件』の比較 その1 敷地及び周辺条件

平成26年度本土試験沖縄試験

設計条件課題主文

この課題は、ある地方都市の郊外の渓流沿いに建つ「道の駅」を計画するものである。この課題は、ある地方都市の湖畔の景勝地に建つ「道の駅」を計画するものである。
本施設は、休憩、情報発信等のサービス施設に加えて、地域振興や地域住民の交流の場となるように、地域特産品売場レストランのほか、地域住民も利用できる温浴施設を設けるものとする。本施設は、休憩、情報発信等のサービス施設に加えて、地域振興や地域住民の交流の場となるように、地域の特産品の販売を行う物販店舗飲食ができるフードコートのほか、地域住民も利用出来る温浴施設を設けるものとする。
また、敷地に隣接する駐車場は、本施設の利用者だけでなく、親水公園や渓流で水遊び・散策等をするものも利用することが出来るものとするまた、敷地に隣接する駐車場は、本施設の利用者だけでなく、湖畔を散策するものも利用することが出来るものとする
敷地図
高低差敷地は、平坦で、道路及び隣地との高低差はないものとする。敷地は、平坦で、道路及び駐車場との高低差はないが、敷地の東側(遊歩道側)は緩やかに傾斜している。
用途地域関連敷地は、都市計画区域及び準都市計画区域以外の区域内にあるが、景観保全のため建築物に関してはて次の制限がある敷地は、都市計画区域及び準都市計画区域以外の区域内にあるが、景観保全のため、
建蔽率建蔽率の限度は70%建蔽率の限度は70%
容積率容積率の限度は200%容積率の限度は200%
屋根形状主要な屋根は、勾配屋根
敷地外部との関係敷地の東側は、遊歩道と行き来出来るものとする
インフラ電気ガス及び上下水道は、完備している電気、ガス及び上下水道は、完備している
地盤地盤は良好であり、くい打ちの必要はない地盤は良好であり、杭打ちの必要はない
川等の氾濫渓流の氾濫、地下水及び積雪についての特別の配慮はしなくてよいの氾濫、地下水及び積雪についての特別の配慮はしなくてよい

ここまでで変わったものは、

  1. 敷地図
  2. 屋根形状
  3. 敷地外部との関係

敷地図

敷地図を比較すると、敷地周辺を構成する主要な要素数は、ほぼ同じ。

  • 駐車場156台(2面隣接) ⇔ 駐車場161台(2面隣接
  • 渓流 ⇔ 湖畔+遊歩道(隣接
  • 親水公園(隣接) ⇔ キャンプ場
  • 樹林 ⇔ 樹林
  • 2面接道 ⇔ 2面接道

隣接する要素もほぼ同じである。

異なるのは、

  • 狭い方の道路が、長辺接道か短辺接道か
  • 方角
  • 縦長敷地

敷地を構成する要素はほぼ同じ。だが、接道が短くなる分、若干ではあるが難易度が上がる。また、縦長敷地になったことで、作図慣れしていない受験生はてこずる。

屋根形状の指定

2年連続の勾配屋根であったが、沖縄問題では設計条件から勾配屋根が消えた。平成26年度は『温浴施設』という用途は、自然換気を促進するために勾配屋根(天井が勾配があることで上昇した空気が集まりやすいので)事例が多い。よって、勾配屋根が出る予想は立てやすく、各学校も勾配屋根の練習問題が多かった。この準備に少なからず学習時間をかけていた受験生も多かったため、それが出題されなかったということは、『条件が減り、難易度が下がった』というよりは『折角完璧にしていた知識が無駄になった』という点で、逆に沖縄試験が、ほんの少し不利だったと言える。

敷地外部との関係の指定

沖縄試験では敷地外部との関係性も指定された。敷地の東側が遊歩道になっているが、そちらから行き来できるようにするというものである。東側1階に出入口を作るだけなので、一見大した条件ではないように思えるが、同線計画の条件というのは、建物全体の配置にも影響が出てくるため、本土試験に比べれば難易度は上がる。

まとめ

まずは、課題主文と敷地及び周辺条件だけで言えること。ぱっと見は同じだが、すこーしずつ難易度を上げている事が分かると思う。この程度の違いが想定される。

何度も言うが、令和元年の10月一級建築士製図試験問題を手に入れ、しっかり研究しておくべきだろう。

つづく

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